経済のグローバル化は、この世界の国々の貧富の格差を拡げています。そして気候変動の影響とみられる巨大台風や大雨、また世界各地で起こっている巨大地震と津波など、私たちは今までには想定できなかった災害にみまわれています。
安房地域に⽬を向ければ、私たちは多くのリスクにさらされています。⾃衛隊⽊更津駐屯地に配備されたオスプレイの低空訓練空域に安房地域が指定され、市⺠は危険性を感じています。昨年12⽉、⽶軍のオスプレイが館⼭の⾃衛隊航空基地に緊急着陸した際には、南房総市の上空も⾶⾏しました。
環境の変化でイノシシ、サルなどが⺠家の近くに出没し、⽥んぼや畑が荒らされる被害が後を絶ちません。
コロナ禍で医療崩壊が現実味を増し、介護保険領域でも担い⼿不⾜と財源の制限によってサービスが縮⼩傾向にあります。少⼦⾼齢化の進む安房地区での⽼後の⽣活は安⼼できないものとなっています。
私たちの⽣活には、もちろん国としての政策に左右される⾯が⼤きいとはいえ、地⽅⾃治で独⾃に取り組める領域も少なくありません。グローバル社会の⼀⽅で、地⽅⾃治の重要性が⾼まるとも⾔えます。地域の個別性に配慮し、⽣活に根ざした市政を⾏う事が、私たちの安全・安⼼にとってとても⼤事になると考えます。
⼈⼝減少は悪いことばかりではありません。私たち⼀⼈ひとりが地域社会の担い⼿として、⾼齢者も、中堅世代も、若者も、⼦どもたちにとっても住みやすい社会となるよう、顔の⾒える関係を⼤事に街づくりに参画し、市政に関わっていきたいと思っています。
2022 年 2 ⽉