2017.5.21-21 歴史に学び未来につなぐ

2015年9月19日、多くの市民の反対を押し切って、安全保障関連法が成立しました。そして2016年3月29日、同法は施行されました。

それからまだ1年が経ったばかりですが、戦争法とも呼ばれた「安全保障関連法」のもと、想像以上のスピードで戦争の足音が忍び寄っています。医療介護福祉に携わる私たちは、いのちと暮らしを脅かすこの法律に、渾身の思いで反対の声を上げ続けてきました。しかし、私たちの懸念を遙かに超えた事態が、現実のものとなりつつあります。もはや私たち諸先輩が守り続けた戦後ではなく、「戦争前夜である」という声が聞こえ始め、いつの間にか「もはや戦前ではなく、すでに戦時である」とまで言われ始めました。あの第二次世界大戦の時代から、戦後の70年あまりの歴史を、医療介護福祉の視点から、しっかりと見直し、今私たちは何をすべきなのか、何ができるのかを問い、語りあいたいと、1泊2日のイベントを企画しました。

1日目は、看護師として60年以上、日本の看護界を牽引してきた川嶋みどり先生に、敗戦後の全寮制と無権利状態から立ち上がって、通勤,結婚、育児とも両立させながら道を切り拓く契機になった医療統一闘争(病院スト)と、その周辺のエピソードをまじえて、戦争の問題も織り込め、「人間宣言-1人の看護師の闘いの軌跡と葛藤-」というテーマでお話しいただきます。

2日目は、兵庫県医師会名誉会長の川島龍一先生による、「昭和史にみる医療の変遷」をテーマにしての、戦後の歴史を示す貴重な動画を見ながらのご講演です。

1日目の懇親会の会場では、戦後の「売春禁止法」に基づいて創設された館山市にある「かにた婦人の村」の名誉村長である天羽道子さんのお話もいただきます。

2日目の午前中には、沖縄につぐ本土決戦の場となる可能性があった館山市に残された戦争遺跡を巡るツアーもあります。

どうぞ、ふるってご参加ください。

2017.5.20−21館山集会1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017.5.20−21館山集会2,jpg2017.5.20−21印刷用PDF